教室お知らせ⭐︎

2026年9月7日 12時01分03秒 (Mon)

2026発表会を終えて

皆様
 

昨日は、あいにくのお天気の中、発表会にご参加いただき、本当にありがとうございました。

初めて参加した生徒さん、2回目の生徒さん、そして回を重ねて参加している生徒さん。
それぞれに、それぞれの「今」が表れた発表の場になったのではないかと思います。
 

今回の発表会に向けて、生活環境が大きく変わった中で、ピアノに向き合う時間をつくることに苦労した人もいたことと思います。
 

それでも、ピアノに向き合うことは、自分自身と向き合い、音楽と向き合う、人生の中の素敵な時間でもあります。
 

昨日、私自身が演奏したショパンのノクターンは、ショパンが生きている間には出版されることのなかった遺作です。
 

ショパンは政治的な事情から、最期まで祖国ポーランドの地を踏むことが許されませんでした。祖国への想いは、彼の多くの作品に込められていると言われています。

もちろん、私が演奏したこのノクターンに、ショパンがどこまで、どのような想いを込めたのかは、今となっては知る由もありません。
 

それでも私はこの曲から、祖国への想い、そしてそれはきっと、祖国に残した両親や姉、友人たちへの想いでもあったのではないかと感じました。

そこにある哀しみ、ぶつける場所のない怒り、孤独。
そうしたものを自分なりに感じ取り、音にして表現したいと思いながら演奏しました。


音楽は、ただ「間違えずに弾くこと」が目的ではありません。
その音楽に込められたものを感じ、自分の中で受け止め、それを音という形にして表現すること。
私は、それこそが音楽をすることの大切な部分だと思っています。


今回の発表会に向けたレッスンでも、ただ曲を弾けるようにするだけではなく、少しずつその曲に込められた想いや作曲家のことを伝えながらレッスンをしてきました。


ついつい「弾くこと」や「上手に弾くこと」に目が向きがちですが、弾くためのテクニックと同時に、音楽の持つ深みを感じ、知り、そして実際に経験してほしいと願っています。


発表会は、音楽を人前で演奏し、自分自身の表現として届けることのできる、とても貴重な経験です。


また、舞台に立つことだけではありません。




人前に出ること

お辞儀をすること

椅子に座るまでの動作

自分の順番を待つこと

そして、他の人の演奏に耳を傾けること



小さな生徒さんたちにとっては、その一つひとつが普段とは違う大きな経験だったことと思います。

非日常の一日ではありますが、そうした経験を一つひとつ積み重ねていくことも、音楽を学ぶことの大切な一部だと思っています。


そして、このような経験をお子様たちにさせてあげられるのは、保護者の皆様のご理解とご協力があってこそです。


群青の歌詞にもありましたが、今の時代、これまで当たり前だと思っていた日常の一つひとつが、実はとても幸せなことなのだと感じることがあります。


ピアノを弾くこと

ピアノを習うこと

音楽を学ぶこと


それもまた、決して当たり前ではなく、とても恵まれたことなのだと思います。


私は、音楽教育家として、そしてこれまで音楽に真剣に向き合ってきた者として、今この時代に、お子様たちに音楽に触れ、学ぶ機会を与えてくださっている保護者の皆様に、心より感謝しております。


昨日、舞台に立った一人ひとりの姿を見ながら、これまでのレッスンの日々や、それぞれの成長を思い、とても感慨深い一日となりました。


改めまして、発表会までお子様を支えてくださったこと、そして昨日の発表会にご協力いただきましたことに、心より御礼申し上げます。